2012-01-18

フィリピン少年が見たカミカゼ

 私がよく友人に会いに行くフィリピンのアンヘレス。そこはフィリピン最大の歓楽街として有名ですが、その隣町マバラカットに、何年も観光局と掛け合って神風(しんぷうと読むのが正式)特別攻撃隊の記念碑を建立した画家のディソン氏の著書「フィリピン少年が見たカミカゼ」をアマゾンで買いました。

 「ある時、日本の朝日新聞の記者が取材に来ました。彼らはカミカゼの生き残りに取材をしたが、その人達に愛国心はなく、死にたくもなかったそうだ、と言うのでした。私は『軍人には二種類いて、片方は真剣に考えている人達であり、もう片方は普通の人達です。あなた達が話しているのは後者の普通の人達のことで、単に命令に従っていただけです。私は、もう一方の真剣に考えている、崇高な人達のことを尊敬しているのです』と話したのですが、彼らは私の話に耳を傾けようとはしませんでした。」…本文より引用。

 カミカゼがフィリピンから出撃した昭和19年10月の頃は志気の高い優秀なパイロットが志願して(帰りの燃料もたっぷり積んで)飛び立ったものですが、戦況が悪化した沖縄戦あたりでは、ロクに訓練もしない若いパイロットが偵察機や練習機で突っ込んで逝きました。
 初期と末期を同列では語れないのです。

 アンヘレスに遊びで行くにしても、昼間の時間を参拝にあてて欲しいと思います。
 トライシクルや白タクに「カミカゼ」と言えば通じます。「トッコウタイ」は通じません。

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