日本国内でも十分老後を暮らせる資金があるけれど暖かいフィリピンで過ごしたいなら話は別です。
セキュリティーのしっかりした都会のマンションかリゾートの分譲地に住み、メイドや運転手やボディガードを雇って優雅に暮らせるでしょう。
しかし、「日本では少ない国民年金で暮らして行けないからフィリピンに移住したい」…というのであれば、それはかなりハードルの高い話であると私は思います。
まず、「フィリピンは物価が安い」とは一概に言えない現実があります。
電気代、ガソリン代は日本とさほど変わりません。中古車はかなり高いです。
そしてもっと高額なのは医療費です。日本人であることがわかると数倍から十数倍に跳ね上がります。
日本に拠点を残していれば、事後請求で健康保険が使えそうですが、完全移住してしまえば無理でしょう。
フィリピンの貧困層の暮らしができるなら、可能性はあるかも知れません。
日本食は諦めてください。バスタブどころかお湯のシャワーも無理でしょう。トイレットペーパーも望めません。
移動手段はサイドカー付バイクのトライシクルか乗り合いバスのジプニー、またはバスですね。強盗に遭遇する危険も考えて、大金は持ち歩かないようにしましょう。
英語とタガログ語の基本的な言葉は習得してください。日常会話ができないと話になりません。
犯罪に遭わずに単独行動ができるようにならないと厳しいと思います。
フィリピンは外国であり、我々は「金持ち」と思われている日本人です。移住に至る前に十分にフィリピンという国とフィリピン人を理解していただきたいと思います。
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